テクノとクラシックがコラボ!?「ネオ・クラシック」の潮流を追う (1/6) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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テクノとクラシックがコラボ!?「ネオ・クラシック」の潮流を追う

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湯山玲子AERA
気軽にクラシックを!(※写真はイメージ)

気軽にクラシックを!(※写真はイメージ)

 先細り感が否めなかったクラシック音楽。しかし、ここに来て、インターネットやスマホの普及を背景に、これまで考えられなかったコラボレーションやコンセプトを実現させる音楽家たちが現れ始めた。「ネオ・クラシック」の潮流をリポートする。

 モーツァルトやベートーベンなど、著名な作曲家の限られたレパートリーを、指揮者や演奏家がそれぞれの技術と表現力でもって演奏するという芸術。これがクラシック音楽に対する一般的な認識であり、いま現在、世界中のクラシック業界はその体で動いている。しかし、クラシックの演奏会に行くと聴衆は高齢者が目立ち、どう考えても先細り感はぬぐえない。
 それはクラシックのお膝元のヨーロッパでも同様で、本拠地であるからこその危機感は、ベルリン・フィルが、2009年にインターネットで生演奏を有料配信するデジタル・コンサートホールをスタートさせたことからも明白だ。ベルリン・フィルといえば、オーケストラの最高峰。悠々自適で演奏活動を続けていかれるはずの団体があえて、デジタル配信に踏み切ったのは、より多くの人にクラシック音楽に触れてもらって、愛好家たちを育成しないことには、将来がおぼつかない、という想いがあったのだと思う。

●共通の「音楽の醍醐味」

「伝統は革新なしでは続いていかない」というのは、すべての古典芸術、芸能に共通のセオリーだが、まさに00年代後半以降、インターネットやスマホの普及にともなって、クラシックにも、以前では考えられなかった発想とコンセプト、コラボレーションを現実化する音楽家たちの姿を見かけるようになった。「ネオ・クラシック」とでも名付けたいこの潮流をこれから紹介していこうと思う。

 DJがクラブでプレイするテクノやハウスといったエレクトロミュージックとクラシック音楽。前者が若者が踊りまくり、ナンパなんぞもある娯楽施設の音楽ならば、後者はジャケット着用で咳をするのもはばかられるような行儀第一の場所で聴かれる音楽だ。一般的に両者は水と油のごとくに思われている。


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