スピーキング、ライティングの試験対策では、英語のロジックの型を身につけてほしい。それは仕事でも役立つはずだと安河内さんはアドバイスする。
●時間を有効活用すれば
社会人にとって身近な英語の試験といえばTOEIC。マークシート形式なので、英検のライティングのような「惜しい」解答を示すことはできないが、「あと10点」に泣かないようにするために試験会場でできる「対策」を、TOEIC講師の濱崎潤之輔さんが教えてくれた。
「TOEIC L&Rテストは多くの人にとって『時間の足りない』試験。時間を有効活用するだけで点数がアップすることがある。前日に試験中のルールを確認しておくことが重要です」
例えば、「リスニングが始まって問題についての説明が流れている間は、パート3・4の設問と選択肢、図表を先読みしておく」「リーディングはパート7を先に解答し、次にパート5、最後にパート6を解答する」などのルールだ。
パート7は長文問題で、配点も高い。集中力が途切れてきた終盤に取り組むのはしんどいが、逆にパート5、6は瞬発力で解けることも多い。問題順に解答していてパート7にたどり着かなかったという人は、集中力の続いている序盤にこれを終わらせて、惜しくも届かなかった(?)目標点をクリアしたい。(編集部・高橋有紀)
※AERA 2017年2月6日号