号泣必至!スウェーデン映画の監督にインタビュー 彼に影響を与えた日本人監督とは (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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号泣必至!スウェーデン映画の監督にインタビュー 彼に影響を与えた日本人監督とは

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坂口さゆりAERA
救いようのない頑固じじいに見えたオーヴェの過去を知るにつけ、観る者は胸が締めつけられる。映画館に行くなら、ティッシュは必携だ。全国で順次公開中 (c)Tre Vanner Produktion AB. All rights reserved.

救いようのない頑固じじいに見えたオーヴェの過去を知るにつけ、観る者は胸が締めつけられる。映画館に行くなら、ティッシュは必携だ。全国で順次公開中 (c)Tre Vanner Produktion AB. All rights reserved.

 北欧映画の快進撃が止まらない。とりわけ、スマッシュヒットを連発しているのがスウェーデン映画だ。現在、今年の締めくくりにふさわしい一本、「幸せなひとりぼっち」が公開中だ。

 スウェーデン映画といえば、「第七の封印」「野いちご」などで知られる監督のイングマール・ベルイマンや美貌の女優イングリッド・バーグマンを思い出す人は少なくないだろう。

 だが、それだけではない。ここ数年を見ても、ロングランヒットとなった「シンプル・シモン」や「100歳の華麗なる冒険」「さよなら、人類」など、個性的な作品が次々公開されている。そして、今年を締めくくるスウェーデン映画が「幸せなひとりぼっち」だ。スウェーデン国内では、史上歴代3位の興行成績(2016年12月現在)を記録。脚本も担当したハンネス・ホルム監督は、スウェーデン映画の特徴についてこう話す。

「挙げるとすると、ブラックユーモア。昨今はノワールものが多い。犯罪小説の書き手はほとんど女性。それらを男性が映像化するのがはやっています」

●現代のラブストーリー

 この作品もブラックユーモアにあふれつつ、「底知れぬ悲しみが、愛と人間の偉大さと卑小さを描いた作品」だ。

 主人公は文化住宅で独り暮らしをする頑固な59歳、オーヴェ。地域のルールが守られているのかを見回り、近所から煙たがられる存在だ。愛する妻を半年前に亡くして心を閉ざしていた彼は、ある日、妻のもとへ旅立とうと家で首を吊ろうとする。ところが、向かいに越してきたパルヴァネ一家に邪魔をされてしまう……というストーリー。世界で280万部以上売れたというベストセラーが原作で、ホルム監督は最初、ヒットしすぎていることを理由に映画化のオファーを断ったという。だが、

「小説を手にしたら一晩で読み切ってしまった。いわゆる頑固じじいの話だとは聞いていたのですが、そこには予想もしなかったすてきなラブストーリーが描かれていたんです」


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