江崎グリコ「強く明るくつなぐ伝統」江崎グリコ マーケティング本部 健康事業マーケティング部河瀬茂宏(47)撮影/写真部・東川哲也
江崎グリコ
「強く明るくつなぐ伝統」

江崎グリコ マーケティング本部 健康事業マーケティング部
河瀬茂宏(47)
撮影/写真部・東川哲也

 アエラにて好評連載中の「ニッポンの課長」。

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 現場を駆けずりまわって、マネジメントもやる。部下と上司の間に立って、仕事をやりとげる。それが「課長」だ。

 あの企業の課長はどんな現場で、何に取り組んでいるのか。彼らの現場を取材をした。

 今回は江崎グリコの「ニッポンの課長」を紹介する。

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■江崎グリコ マーケティング本部 健康事業マーケティング部 河瀬茂宏(47)

 1922年に発売された「グリコ」。社名を冠したこのキャラメルは、商品数が増えた今でも、江崎グリコにとっては特別な存在だ。27年からはおまけのおもちゃが付いた。これまで世に出たおもちゃは、2万種類以上。戦争で物資が不足していた時期も紙飛行機や粘土製の人形を付け、子どもたちのおなかと心を満たした。

 いま、その企画を担当するのが河瀬茂宏。刺激的な玩具があふれる現代、あえて木製にこだわり、つみきなど自由な発想で遊べる「あそべる木のおもちゃ アソビグリコ」シリーズを打ち出した。

 仕事のモットーは「“過去“を否定する勇気を持つこと」。伝統ある商品とはいえ、同じことを繰り返していては生き延びることはできない。

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