大谷翔平も三浦大輔も袖を通した「復刻ユニホーム」の魅力 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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大谷翔平も三浦大輔も袖を通した「復刻ユニホーム」の魅力

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渡辺豪AERA
日本ハムの大谷翔平投手は初めてのユニホームで快速球を連発した (c)朝日新聞社

日本ハムの大谷翔平投手は初めてのユニホームで快速球を連発した (c)朝日新聞社

ファンサービスの拡充で入場者は回復傾向

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 日本シリーズで佳境を迎える今季のプロ野球。観客動員数も過去最高を更新した。手に汗握る好ゲームも多かったが、理由はそれだけではなさそうだ。

 7月18日の神宮球場。東京ヤクルトスワローズ対横浜DeNAベイスターズの始球式のマウンドに、スワローズの往年のエース、松岡弘さん(69)が立つと、スタンドから大歓声が響いた。

 明治神宮外苑内にある神宮球場をホームグラウンドとするヤクルト球団は、外苑創建90年に当たる今年、さまざまな記念イベントを展開した。目玉の一つが神宮球場での最多勝利、最多投球回、最多奪三振の記録を持つ松岡さんの始球式だった。松岡さんは1978年にスワローズが初めてリーグ優勝したときの胴上げ投手でもある。始球式では当時のグラブを着け、さっそうとしたフォームでファンを魅了した。

「伝統と懐かしさ」の演出はこれだけにとどまらない。この日は、球団の源流である国鉄スワローズ(50~65年)が、神宮球場をフランチャイズにした64年当時に着用していたユニホーム付きチケットを限定1500枚で販売。スタンドには、当日渡された復刻ユニホームをさっそく身に着けるファンの姿も。子や孫と並んで、松岡さんの始球式に熱いまなざしを注ぐ中高年客も目についた。

 復刻ユニホームは今季、ブームと言っていいほど各球団が相次いで打ち出した。

 北海道日本ハムファイターズは8月30日~9月19日の主催10試合で、チーム誕生の74年に着用していた初代ユニホームを使用。8月30日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(東京ドーム)と9月18日の千葉ロッテマリーンズ戦(札幌ドーム)では、来場者全員に復刻ユニホームをプレゼントした。

 今年、球団創設5年目を迎えたDeNA。78年、横浜を本拠地とした初のプロ野球球団「横浜大洋ホエールズ」の象徴である「W」マークを復活させるとともに、92年まで15年間使ったホエールズ時代のホームユニホームを5~6月の5試合で着用。ファン向けにもオフィシャルショップなどで販売した。

 オリックス・バファローズが打ち出したのは、阪急ブレーブス時代の復刻ユニホームだ。阪急時代から数えて80周年を迎えた今年、30~60年代のユニホーム4種類を復刻。球団が展示用に保存している歴代のユニホームを参考に、生地やフェルト地などの素材にこだわり、細かい部分の縫製も再現し、限定80セットで売り出した。

●8万円でも飛ぶように

「野球ファンの記憶や思い入れは、歴史の長さとともに深みを増すものだと思います。そんなファンの皆さんにご満足いただくためには、単にデザインを再現するだけではなく、できるだけ当時の、いわゆるクラシックスタイルに近いものを制作することが必要だと考えました」(球団担当者)

 価格は公式球も付けて1セット8万円(税込み)。第1弾の40セットは販売開始後、約1週間で完売した。


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