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繰り返される豪雨でわかった 日本は「気候のホットスポット」に入っていた!

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編集部・鎌田倫子AERA
過去100年の海面水温の上昇を調べたチャート(東京大学の中村尚教授提供)

過去100年の海面水温の上昇を調べたチャート(東京大学の中村尚教授提供)

 猛暑には豪雨がつきもの。実際、最近の日本は、各地で集中豪雨に見舞われている。以前は、あんな雨の降り方はしなかった。異常な雨のメカニズムがわかってきた。

「修理も間に合わない状態だったので、雨漏りがひどくて家じゅう雑巾だらけ。ずっとうつうつとしていました」

 熊本県宇城市の女性(64)はため息をついた。

 梅雨明け前、九州地方は度重なる大雨に見舞われた。熊本県では1時間に150ミリの記録的豪雨。震災からの復興にも支障が出ている。気象の専門家は、こう口をそろえる。

「地球温暖化の弊害は気温の上昇だけではない。集中豪雨にも注意すべきだ」

 地球温暖化は世界規模で起きている現象なので、日本もその影響から逃れられない。地球の平均気温は過去100年で0.71度、日本の平均気温も1.16度の割合で上昇している。

 だが、この15年だけに着目すると、気温の上昇は「停滞期(ハイエイタス)」にあるという。

●海の中で続く温暖化

 世界の年平均気温は、1998年に最大級のエルニーニョ現象の影響を受けて、統計を取り始めて以来の最高値を記録して以降、横ばいなのだ。さらに複雑なことに、この気温上昇の停滞期に、日本では夏の猛暑傾向が続いている。

 順序立てて、このねじれを整理しよう。

 地球温暖化は、本当に止まったのか。前出の木本教授は、

「海の中ではこの間も、温暖化が進んでいます」

 と話す。熱はじわじわ海の中へ入っていくが、そのスピードは一定ではない。自然のゆらぎの影響を受けているからだ。自然のゆらぎとは、地球温暖化とは無関係に繰り返される気候変動のことで、太平洋の赤道付近の中部から東部にかけて海水温が平年より上がるエルニーニョ現象や、逆に下がるラニーニャ現象などを指す。

「いまは、海の表面よりも内部が効果的に温まりやすい時期。これがハイエイタスの要因の有力説です」(木本教授)

 自然の気候変動で、気温上昇が相殺されているだけなのだ。

 では、ハイエイタスは、どんなゆらぎの影響なのか。


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