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「朝型生活」逆効果になるケースも? 睡眠の専門医が指摘

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AERA#健康

朝型か夜型かは体質?(※イメージ)

朝型か夜型かは体質?(※イメージ)

「朝活」の流行などもあり、最近は朝型生活にシフトする人が増えてきた。朝型は効率的に作業ができるイメージがあるが、場合によっては逆効果になることもあるという。睡眠の専門医・三島和夫さんは次のように話す。

* * *
 勤務時間を自由に選べる「フレックスタイム」の働き方が一時もてはやされるなど、いつの時代も「働き方」は多くの人の注目を集めます。今はどちらかというと朝型がトレンドのようです。昨年夏は、国家公務員が勤務を始める時間を、1~2時間早めた「朝型勤務」が実施されました。

 しかし、朝型に変えようとして、かえって能率を下げる人は間違いなくいます。朝型か夜型かは、体質的に決まっている面があるからなんです。

 体内時計の周期には個人差があります。朝型の人は、体内時計の周期が24 時間に近い人が多く、日が昇れば体も起きるリズムができ、苦労せずに朝に起きることができます。夜型の人は体内時計の1日の周期が長めになっているので、眠る時間がどうしても後ろにずれてしまう。こうした夜型の体質が強い人ほど、朝型に変えるのはハードルが高く、早起きしようと努力した結果、かえって睡眠不足になってしまいます。慢性的に続くと、体調やメンタルヘルスの不調につながる場合もあります。

 何時に寝て何時に起きるのがベストなのかは、人によって違います。現代は、照明やパソコンなど、日光以外の光が強くなっているので、目や体がさえてしまい、夜型に傾きやすいともいえるでしょう。「夜型から朝型に」あるいはその逆に無理やり変えようとして、必要な睡眠時間を削るのが一番良くありません。

 朝より夜のほうが仕事や勉強がはかどるという人もいます。自分がパフォーマンスを発揮できる時間帯は朝か夜か。体に合ったライフスタイルを大切にしたほうがいいと思います。

(アエラ編集部)

AERA  2016年4月4日号より抜粋


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