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物議かもす“資生堂ショック”「過剰な配慮より評価を」

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AERA#出産と子育て

子育てしながら、女性はどう働くべきだと思いますか?(モデル・向衣琴、撮影/写真部・松永卓也)

子育てしながら、女性はどう働くべきだと思いますか?(モデル・向衣琴、撮影/写真部・松永卓也)

 2014年、資生堂が子育て中の女性の働き方を見直す「改革」に乗り出し、大きな波紋を呼んだ。いまだに、これに対する意見は賛否両論さまざまだ。賛成派、反対派、それぞれの思いとは。

 資生堂は2014年4月に美容部員の働き方を見直し、子育て中も可能な限り夕方以降や土日の勤務をするよう求めた。会社の成長には、従業員の成長が欠かせない。なかでも美容部員は、繁忙時間帯である夕方や土日の勤務が成長につながるという。「育児中だから」と自己成長を止めることなく、キャリアアップする姿勢を会社が後押しするための改革だ。

 同社は、育児中の女性を支援する制度が整い、女性に優しい企業として知られる。その資生堂が、女性を保護するだけではなく、より覚悟をもって働くよう発破をかける改革に乗り出したことで、働く女性たちの間に“資生堂ショック”が広がった。

 昨年11月にはNHKのニュースで報じられたことで、ネットでは賛否両論が相次いだ。この流れを歓迎する人がいる一方、「他社も続くと、働くお母さんはたまったもんじゃない」など、制度に寄りかかれなくなることを嘆くようなコメントもネット上には見られた。

 人材会社エン・ジャパンで営業を務める、1児の母の土佐真世さん(32)は、出産後に復職したとき、ボーナスの基準が新入社員並みに下げられた。

 出産前から生産性にこだわり、自分なりの営業ノウハウを確立していた。出産後は17時までの時短勤務で復職。それでもフルタイムの社員と同等の成果を出せる自信があったが、成績に関係なくボーナスは減額に。上司としては、時短中に営業成績が極端に悪くなっても一定額を保証するという「配慮」のつもりだったとわかった。


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