仏ハイドラオ(HYDRAO)は、スマホで1回に使う水量を設定すると自動的に止まるシャワーヘッド「スマートシャワー」を展示。「水の無駄遣いを減らせる」とガブリエル・デラーモニカ創業者兼最高経営責任者(CEO)は言う。同じ仏のコリブリー社が展示したのは、スマホとつながる電動歯ブラシ。複数のセンサーが埋め込まれ、磨き方が足りない、磨き過ぎ、磨き方が正しくない部分などの情報が、採点方式でスマホに表示される。子どもの磨き残しを心配したトマス・サーヴァルCEOらが開発した。

 サムスン電子は冷蔵庫のほかに、スマホでどこからでも開け閉めできる「スマートロック」も発表。渋滞で帰宅が遅れ、ケータリングを受け取れない夫婦が、スマホで配達人を室内に入れるビデオを見せた。「スマート」はこの数年で瞬く間にテレビ、冷蔵庫、洗濯機など大型家電に広がり、スマホやタブレット端末につながることで使い勝手や魅力が増している。離れていても温度や焼き上がり時間が分かるオーブン、洗濯が終わる時間を知らせる洗濯機などは純粋に便利だし、時間を有効に使うのにも役立つ。

AERA  2016年1月18日号より抜粋