読者離れ知らずの「キングダム」 編集が語るその魅力 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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読者離れ知らずの「キングダム」 編集が語るその魅力

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「日の当たる場所」ではしゃぐのはもう、時代のムードにそぐわない。2015年、人々はもっと奥へ、もっと深いところへと引き寄せられた。漫画の人気からも、その風潮は読み取ることができる。

 深夜のトーク番組「アメトーーク!」でお笑い芸人たちが熱く思いを語る姿が、「キングダム」(作・原泰久、集英社)人気を決定的にした。

 舞台は春秋戦国時代の中国。貧しい孤児ながら天下一の大将軍を目指す少年を主人公に、乱世を生き抜く老若男女が描かれる歴史活劇だ。40巻まで刊行され、累計売り上げは2100万部。すごいのは、1巻と40巻で売上数がほぼ同じだということだ。通常の長編マンガでよく見られる「読者離れ」が起こっていない。

 その魅力について、担当編集者の金上大佑さんはこう分析する。

「『正解のない乱世で成り上がり、自力で夢をつかみとる』タイプの物語への憧れや共感が強くなってきていると感じています。時代の空気、潮目が変わってきました」

 連載開始の2006年当時、「キングダム」のような作品はマンガ界のトレンドではなく、読者アンケートも単行本の売れ行きも好調とは言えなかった。だが、日本社会の先行きが見えにくくなるのと軌を一にして、人気が盛り上がった。40巻を迎えて物語は佳境。まだ読んでいない人は、年末年始に手にとってみては。

AERA 2015年12月21日号より抜粋


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