【ニッポンの課長】代々木ゼミナール「生徒も自分も、鍛える」

 アエラにて好評連載中の「ニッポンの課長」。

 現場を駆けずりまわって、マネジメントもやる。部下と上司の間に立って、仕事をやりとげる。それが「課長」だ。

 あの企業の課長はどんな現場で、何に取り組んでいるのか。彼らの現場を取材をした。

 今回は代々木ゼミナールの「ニッポンの課長」を紹介する。

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■代々木ゼミナール 教材研究センター 外国語研究室 室長 辻康介(28)

 まだ28歳と若い。

 辻康介は、早稲田大学大学院文学研究科修了後、2012年に代々木ゼミナールに入社。この4月に外国語研究室の室長になった。

 主に英語を担当する。模試やテキスト教材の編集・校正以外にも、生徒や高校教師向けの講演などをこなす。2月の受験シーズンには、解答速報用に主要大学の受験問題を解いて分析もする。部下はパートを含めて12人。彼らの仕事の進行管理や割り振りも、辻の仕事だ。

「仕事量に比べて人が少ないので、何でもやりますよ。室長になってからは、始業1時間前の朝7時半には出社して、頭を使って書く仕事をバーッとやるようになりました」

 もう一つ重要な仕事は、生徒のことを知ること。生徒を知らなければ、いいテキストも作れないし、相談にも的確に答えられない。たとえば「英語ができない」という相談を受けると、まずは「どこができないの?」と尋ねる。単語が分からないのか、文法が分からないのか、日本語に置き換えられないのか。

「彼らの悩みを浮き彫りにするのが役目。弱いところを知らなければ、改善もできないので。相談に対しては、必ず具体的にアドバイスするようにしています」

 もっとも、若いとはいえ、10歳下の生徒が相手となると、たとえ話に出した漫画『ドラゴンボール』の話が通じなくて、がっかりすることもある。

 3大予備校の一角を占めた代ゼミだが、少子化の影響もあって入学者が減少し、今年3月には27校あった校舎を7校まで減らした。時代の変化についていけなかったのではないか。そんな反省もあって、辻たち若い力への期待は大きい。

「生徒には、自分の頭で考えて行動できる人間になってほしい」

 趣味は筋トレ。終業後はジムに通う。生徒だけでなく、自分を鍛えることも欠かさない。(文中敬称略)

※本稿登場課長の所属や年齢は掲載時のものです

(編集部・大川恵実)

AERA 2015年8月3日号

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