官僚は「責任逃れ」に必死? 中国・天津爆発事故 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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官僚は「責任逃れ」に必死? 中国・天津爆発事故

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化学物質の保管施設で起きた爆発事故現場。残留物質が引火する危険が残るなか、救助活動は続く/8月17日、中国・天津市(写真:gettyimages)

化学物質の保管施設で起きた爆発事故現場。残留物質が引火する危険が残るなか、救助活動は続く/8月17日、中国・天津市(写真:gettyimages)

 爆発を起こした保管施設は2013年、この新しい街の隣に造られた。周囲1キロの範囲に住宅地などがある場所で、こうした危険な施設を建てることは、法律で禁じられている。にもかかわらず建設の許可が下りた結果、住民たちは爆発に巻き込まれた。07年に河北省から浜海新区へ出稼ぎに来た男性、張さん(38)は憤る。

「我々の命など、政府や業者の頭にはこれっぽっちもなかったのだろう」

 建設を許可したのは誰か。危険物のずさんな管理を見過ごしてきた疑いもある。今回の爆発事故は、政治の腐敗が絡んだ人災の様相を呈している。

 習近平(シーチーピン)国家主席は爆発の翌日に出した重要指示で、「原因を究明し責任者を厳しく処分せよ」と強調した。北京の外交筋は、こう明かす。

「現場は中国屈指の開発区。ここで成績を上げて出世したり、利権に群がったりした官僚が山ほどいる。彼らが考えているのは、いかにこの事故の責任から逃れるかだろう」

AERA 2015年8月31日号より抜粋


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