一人っ子は「わがまま」のイメージ強い?(※イメージ)
一人っ子は「わがまま」のイメージ強い?(※イメージ)

 親の愛情と金銭を一身に受ける一人っ子には、「わがまま」のイメージが強い。親の期待を一身に背負うプレッシャーもあるが、一方でプラスに働く部分もある。

一人っ子の女性(29)は、友人からため息交じりに「一人っ子だな……」とつぶやかれた経験がある。

 学生時代、合宿に行って部屋に布団を敷く際、友人に当たり前のように「私の布団も敷いて!」と頼んだ時だ。普段は親が手を焼いてくれるので、つい友人にも甘えてしまった。

 小学校時代にも、お年玉の金額が周囲は千円単位だったのに、自分は1万円をもらうことがザラで、あまりの違いに驚かれたことがあるという。

 一人っ子は、親から注がれる愛情、金銭、手間を独占し、自由奔放に育つ人ばかりなのだろうか。それは真逆に作用することもある。一身に注がれる過剰な期待が、一人っ子を束縛することにもなるのだ。

 医療関係で働く一人っ子の女性(30)は、2歳で両親が離婚。母の手ひとつで育てられた。

「一人っ子だから親の愛情を独占できた、と言う人もいます。だけど、私は愛が自分だけに向くのがつらかったんです」

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