年金情報流出 ウイルスは少し勉強すればできるレベル?

2015/06/08 16:00

 従来型ソフトは「パターンマッチング型」といい、いわば「指名手配犯の顔」を集めた写真集のようなもの。ウイルスを顔で判断して検知する。だが、サイバー攻撃で急増中の「標的型」は顔が知られていない「初犯」や、その亜種がほとんどなので検知できないという。

 物騒な数字がある。警察庁によると、オンラインバンキングにおける不正アクセスの被害額は、2012年には5千万円に満たなかったが、13年は約14億円、昨年は約29億円に急増した。新種のウイルスが一日10万件のペースで生み出され、個人のパソコンを襲い始めているのだ。

 鵜飼社長によると、00年代前半まで、攻撃者は愉快犯が主で、対策は従来型ソフトで十分だった。ところが、いまは攻撃が経済的な動機に基づいていたり、国家間の情報戦だったりする時代になった。

「天才が薄暗い部屋からウイルスを送るイメージがありますが、いまは攻撃者やツールをつくる人が地下でつながり、経済活動が成立している」(鵜飼社長)

AERA 2015年6月15日号より抜粋

1 2

あわせて読みたい

  • 巧妙化する不審メール「見抜くポイント」は

    巧妙化する不審メール「見抜くポイント」は

    AERA

    7/2

    「十字架」ひとりで背負う係長 年金情報流出の「不自然」

    「十字架」ひとりで背負う係長 年金情報流出の「不自然」

    AERA

    6/29

  • 1年がかりで組織に潜入…秘密情報狙うハッカー集団の“地味なチームプレー”

    1年がかりで組織に潜入…秘密情報狙うハッカー集団の“地味なチームプレー”

    AERA

    2/12

    政権直撃「年金情報流出」 あなたのリスクは?

    政権直撃「年金情報流出」 あなたのリスクは?

    週刊朝日

    6/10

  • 東京五輪はハッカーの“自己顕示欲”刺激? リオが狙われなかった意外な理由

    東京五輪はハッカーの“自己顕示欲”刺激? リオが狙われなかった意外な理由

    AERA

    12/8

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

コメント

カテゴリから探す