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「女性を近距離銃撃しないで」内閣官房ツイッターで重圧?

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完璧な親を目指しているわけではないけれど…

完璧な親を目指しているわけではないけれど…

働きママン 1年生

おぐらなおみ著

978-4040670140

amazonamazon.co.jp

 子どものために、毎日のお弁当も、イベントも完璧にこなす「スーパー親」…できればそれに越したことはないが、現実には到底無理! ならば、断捨離してしまう手もある。

 都内在住でメーカー勤務の女性(40)の小2の長男は、明日が遠足。食材を前にスマホでお弁当のレシピをチェックするつもりが、つい流れてきたツイッターの情報に反応して、友人の投稿にコメントを返していた。

<私も背後から撃たれた気分。それでも血まみれで、お弁当のおかず買い物中です>

 自分と同じワーキングマザーの友人が怒っていたのは、内閣官房が「女性応援ブログ」と題して、公式ツイッターアカウントでキャラクター弁当を作る女性の話を紹介したこと。朝起きるのがつらい日も、子どものためにキャラ弁を作る女性のブログに触れていたのだ。

「国は母親がつらくても早起きしてキャラ弁を作れと勧めているのか?」「女性にプレッシャーを与えている」などと、批判が殺到した。

「国の女性支援に期待はしていないけど、せめて応援と言いながら女性を近距離から銃撃するようなことは、やめてほしい」

 この女性はそうぼやく。

 航空会社で働く都内在住の女性(39)は、保育園に通う5歳の息子との親子遠足で、かわいいキャラ弁を作ってきたママを素直に尊敬している。

「妖怪(ウォッチ)弁当でした(笑)。好きだからやっているんだなって。ほかに、子どもがあまり食べてくれないからと、ウズラの卵を半分カットして黄身だけ残し、ゴマで目、ニンジンで口をつけて顔にしているママにも感動した」

 そう話すこの女性は、もはやキャラ弁は、他人の「アートな趣味」と割り切っている。

 完璧な親を目指しているわけでもないのに、親としてなんとなく頑張ってしまうことは、日々の子育てにあふれている。キャラ弁もその一つだが、「親が頑張っていいことなんて、何もないですよ」と話すのは、漫画家のおぐらなおみさんだ。

 働く親のリアルな日常を描いた『働きママン』シリーズには、コンビニ弁当のおかずを弁当箱に詰め替えて運動会に持参するつわものも登場する。仕事と育児を両立させて時間に追われる母親たちの手抜きや失敗談にはホッとするし、元気が出る。

「女性を応援というのなら、簡単でも栄養バランスが良く、豪華に見えるおかずの紹介ですよね。政府と女性の感覚のズレを実感しました」(おぐらさん)

 キャラ弁に恨みはないが、やっぱり家事優先順位としては最下位レベル。こうした無駄な努力を、この機会にすっきりと「断捨離」したい。

AERA 2015年6月8日号より抜粋


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