中国が人間の受精卵で「ゲノム編集」 欧米で大論争 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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中国が人間の受精卵で「ゲノム編集」 欧米で大論争

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 生命の設計図「ゲノム」を、簡単かつ正確に改変できる技術が登場して2年。デザイナーベビーはSFの話ではなくなってきた。

 中国でついにヒト受精卵の「ゲノム編集」が行われた。簡単かつ正確に遺伝子を操作する技術「ゲノム編集」を受精卵に使えば、生まれる前に病気を治す可能性を開くが、一方でまだ未熟な技術を使えば子孫にどんな影響が出るか分からないから、研究を停止したほうがいい──ノーベル賞受賞者を含む専門家が、こう呼びかけるなど、欧米で議論が盛んになっている。

 この背景にあるのが、中国での実験の噂。その実態が4月、明らかになった。中国広東省の中山大学などのチームが、専門誌で論文を発表したのだ。この論文を見る前に、まずゲノム編集がどんな技術か見ておこう。

 1996年、DNA配列の狙った部分を分子のはさみで切る技術が登場した。技術的に難しく、それほど広がらなかったが、2013年に「革命」が起こった。米カリフォルニア大学バークリー校とスウェーデンのウメオ大学の研究チームが、非常に簡単な方法を発見したのだ。遺伝子を切断して一部を削り、その働きをなくしたり、別のDNA配列を取り込んで改変したりする。藻類から動物まで、対象となる生物は幅広い。

 この分野の研究を進めてきた広島大学の山本卓教授は言う。


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