また、宮本さんは、入試問題の国語を解くときには、感情移入をしてはいけないとアドバイスした。自分と置き換えてもいけない。選択肢は選ぶのではなく、消去するもの。すべてロジックだから、どんなに悲しい物語でも全部記号だと思え、引きずられてはいけない、と教える。

 一方で算数の学習の中では国語的な学習を勧めている。音読と辞書引きだ。

 文章題は最後まで問題を読まなかったり、途中を読み飛ばしたりして間違うことがある。音読することで読み飛ばしを防ぐことができる。問題文には「5%の利益を見込んで」などの言い方が出てくるが、「見込む」という言葉を知らない場合もある。そんなときは辞書を引いてみることを勧める。

AERA  2015年4月13日号より抜粋