1月28日、理研の会見で、新型万能細胞について説明した小保方さん (c)朝日新聞社 @@写禁
1月28日、理研の会見で、新型万能細胞について説明した小保方さん (c)朝日新聞社 @@写禁

 理化学研究所(理研)の小保方晴子ユニットリーダー(30)が発表したSTAP細胞の論文について、様々な疑義が指摘されている。疑惑は論文に関してだけでなく、小保方さんの博士号にも及んでいるようだ。

 博士の学位は、研究者の「免許証」といわれる。博士であれば一般に、専門の知識や技能、研究者に必要な作法を身につけているとみなされる。有力大学の博士号だと、高いレベルで研鑽を積んだ優秀な人物と思われやすい。

 小保方さんの博士論文の題目は「三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索」。博士課程のとき約1年半留学した、米ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授が唱える説を発展させた。審査員からは「極めて意義深い成果」「興味深い知見」と評価された。 そうして博士号を得たからこそ、小保方さんは理研に受け入れられ、STAP細胞の研究もできた。

 だがこのところ、その小保方さんの博士論文に関し、評価を覆しかねない疑問点が、次々と指摘されている。

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