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日本ドラマに“韓国フレーバー”が加わると?

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 日本のドラマが韓国で新しいドラマに生まれ変わり、人気を呼んでいる。大筋は同じだが、主人公が苦学生になったり、軍隊に行ったり。“韓国フレーバー”が加わり、新たな魅力を獲得している。

 リメイクを手掛ける制作者の最大の悩みは、韓国のドラマは日本に比べて放送時間が長く回数が多いこと。日本ではコマーシャルを除いて1話あたり約50分、10回前後というパターンが多いのに対し、韓国では1話あたり60分から70分、16回以上が一般的。全体の尺が倍以上になる中で、原作にはないエピソードをどう加えるか、お国柄の違いをどのように盛り込むかが腕の見せどころだ。

「原作者に数回にわたり企画書やリメイク版の脚本を見せ、内容を練った」というのは、三田紀房の漫画が原作の「ドラゴン桜〈韓国版〉」(2010年、KBS)を制作したドラマハウスのチェ・グァンヨン前社長(現・CONTENT K代表)。経営破綻状態の私立高校にやってきた弁護士が、最高峰の大学に合格者を出すべく生徒と学校を変えていく、という大筋は原作と同じ。だが、学校を貧しい地域に設定し、メインとなる高校生はアルバイトせざるをえない苦学生に。生徒や先生同士の恋模様も織り込み、高視聴率を獲得した。

 チョ・インソンとソン・ヘギョ主演で今年上半期の話題をさらった「その冬、風が吹く」(SBS)は、「愛なんていらねえよ、夏」(02年、TBS系列)が原作だ。脚本家のノ・ヒギョンが制作発表会で「原作は夏が舞台のクールでシニカルな物語だが、設定を冬に変えて温かい話にした」と語ったように、季節を逆転。主人公も、渡部篤郎が演じたキャラのアンニュイさは抑えられ、寂しげで優しい雰囲気に。綿あめを両側から食べる「綿あめキス」や、毛布をかぶってキスをするなど、胸キュンシーンがいっぱいだ。

 多くの韓国ドラマを日本で配給するポニーキャニオン取締役の大柳英樹さんは言う。

「韓国のドラマは海外への輸出を念頭に作っているので、ラブ要素や感情を分かりやすくアピールするのが得意。リメイクでは、完成度の高い日本の原作の喜怒哀楽をはっきりさせ、さらに面白くという傾向があります」

AERA 2013年11月4日号より抜粋


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