「各々の立場で好きなことを言う関係先に、取り立て屋の気分で結論を迫り、期日通りオープンにこぎつけた」

 直後に子会社から本社へ異動。1年後に産休に入ったが、復職の半年後には宿泊部門のウェブマーケティングの立ち上げ部署に異動となり、同時に主任職への昇進を果たした。出産後に昇進など考えてもいなかったが、会社は「外からの目」で変革を、という狙いだった。

 今年からは広報を務める。かつては数人の部署で、外部の代理店も利用していたが、組織のスリム化やコスト削減の結果、今ではそのすべての仕を1人でこなさなければいけない。

「子会社時代は1人でやるのが普通。恵まれた環境を知らない方が、こういう時代には役立つのかもしれません」

AERA 2013年10月14日号