このときのポイントは、吸うことよりも吐くことを強く意識すること。胸式呼吸を腹式呼吸に変えるだけで、声の印象は80%もアップするのだそうです。



 腹式呼吸をマスターしたならば、続いて気をつけたいのは、あいさつの場で相手に良い印象を与える声の出し方。そこで秋竹さんオススメの、即効性のあるテクニックは、第2音を高めに言うというもの。「ありがとうございました」ならば「り」、「おはようございます」ならば「は」の部分にあたる、第2音で高めの声を出すだけで、あいさつの印象は劇的に良くなるのだと指摘します。



 そして、この第2音を高めに言うことと同時に試みたいのは、語尾に小さい「つ」を入れること。「おつかれさまです」ならば「おつかれさまですっ」、「ありがとうございます」ならば「ありがとうございますっ」といったように、最後に小さい「つ」を加えることで、元気で明るいイメージを与えることができるのだといいます。



 本書で紹介されていく、さまざまな声の出し方のポイントは、どれも決して難しいものではなく、すぐにでも実践できるものばかり。自身の声に少しでも悩みを持っている方は、早速試してみてはいかがでしょうか。