「安い=正義」が「ステルス値上げ」を生む? 企業側の心理は

2021/09/01 11:30

スーパーマーケットの陳列棚 (GettyImages)
スーパーマーケットの陳列棚 (GettyImages)
 最近、心なしか食料品や生活用品の内容量が減った気がする……そんな違和感を覚えた経験はないだろうか。値段が変わらないのに中身が減った商品に対し、「ステルス値上げだ」との批判の声が上がるようになっている。企業はなぜ、こうした行動に出るのだろうか。真相に迫った。

【写真】日本は多くの加工食品に使われる小麦を国内需要の約9割輸入に依存している

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「ステルス値上げひどい」

 最近、ツイッターなどのSNS上でこんな投稿を目にするようになった。アップされた写真を見ると、お菓子や缶詰などが、パッケージのデザインは変わらないのに昔に比べ少しだけ小さくなっていたり、同じ大きさの缶なのに内容量のグラム数を見ると2割ほど減っていたり……。こうして消費者が気づかないうちに“こっそり”実質値上げする行為が「ステルス値上げ」と呼ばれているのだ。

※写真はイメージです (GettyImages)
※写真はイメージです (GettyImages)

 やり玉にあげられた商品の一つが、チョコチップクッキー「カントリーマアム(バニラ&ココア)」。2005年には1パッケージあたり30枚入りだったが、07年に28枚、08年に24枚、11年に22枚、14年には20枚に減少した。枚数が年々減っていったことから、ネット上で「2040年には購入者が1枚作って不二家に送らないといけない」と冗談が飛んだほどだ。

 製造・販売元の不二家はこう説明する。

「当該商品の内容量については原料高騰に対応した場合もあれば、大袋タイプのお徳用商品のため、政策的に増減をしている場合もございます。また、お徳用の20枚入りとは別で定番商品として品質の異なる(厳選素材にこだわった)16枚入りのカントリーマアムもございます。他にも限定商品など企画により枚数が異なるものもございます」

 大手コンビニエンスストアのセブン−イレブンについては、弁当などの容器の底が盛り上がった形状になったことについて「上げ底」「ステルス値上げ」との指摘がネット上で一時拡散された。同店を運営するセブン&アイ・ホールディングスに確認すると、こう答えた。

「本来の意図は加熱ムラの低減、レンジ時間の短縮でしたが、お客様に誤解を与えてしまいました。誤解を与えかねない容器はチェックして変更しました」

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