「サブちゃんと歌仲間」1千回記念番組の収録で。前列中央が北島三郎さん=2015年
「サブちゃんと歌仲間」1千回記念番組の収録で。前列中央が北島三郎さん=2015年

 昨年9月におこなわれた放送10周年記念イベント「たまむすび in 武道館~10年の実り大収穫祭!~」では、武道館に8千人以上のリスナーを集めた人気絶頂期の終了となる。

 終了理由として赤江は、放送中心の生活のなか、子どもとの時間を取りたいと番組内で語ったこともあった。

 3月20日には、裏番組の文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」とのコラボ企画も実現。文化放送にいるはずの大竹まことがTBSの「たまむすび」のスタジオに乱入。

「赤江珠緒の前に赤江なく、赤江珠緒の後に赤江なし」といった赤江への手紙を読み上げた。毎日放送を聞いているディープなファンのなかには、終了後を思い、早くもロスを感じている人も多い。

 テキスタイルデザイナーの高橋真紀さん(58)は、5年ほど前から「たまむすび」漬けの毎日を送るようになった。

「最初、町山智浩さんを聞くようになり、さらに語りがおもしろい土屋礼央さん(RAG FAIR)がレギュラーになってからは、家にいるときはリアルタイムで聞いて、聞き逃したらradikoのタイムフリーで。さらにリアルタイムで聞いたおもしろかったところは、タイムフリーでリピートして聞くほどのヘビーリスナーになりました」

 仕事は自宅で、パソコンに向かって行うことがほとんど。そんな“ながら聴取”に、アナウンサーの訓練を受けた赤江の明るい声が心地よかった。

「それでいて、普通のアナウンサーのように聞き役に徹するわけじゃない。だからといって笑わせてやろうという気負いもないんですよね。まじめにしゃべっているのに、どこか気が抜けた赤江さんの語りで、聞いている空間そのものが軽くなる感じも好きでした」

 高橋さんにとって、「たまむすび」は「仲のいい中学2年3組のクラス」みたいなもの。

「今感じているロスは、大好きだったそのクラスが組替えでなくなってしまうさみしさに似ています。今回は後番組の『こねくと』に土屋さんが出るので、新しいクラスにも愉快な土屋クンがいる、感じ。新番組がロスを癒やしてくれることを期待しています」(同)

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