タモリさん
タモリさん

 春は出会いと別れの季節。それにしても今年は強烈なお別れが多すぎる。サービスの終了や老舗の商業施設の閉店によるお別れのほか、とくに目立っているのが、長年人気のあったレジェンド級の番組とのお別れだ。「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)の終了は世間を驚かせたが、ほかにも多くの番組が消えていく。

【画像】今年度で「終了」となる長寿番組はこちら

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 テレビ番組では3月25日、27年の歴史を誇る巨星が消えていった。以前は全国のテレビ東京系列局で放送、13年からはBSジャパン(現BSテレ東)で放送されていた「サブちゃんと歌仲間」だ。

 北島三郎(86)をホストに演歌を中心にしたスターたちがゲスト出演。歌とサブちゃんとのほのぼのトーク、お便り紹介などで構成されていた貴重な演歌番組だった。放送回数は1377回、延べ6千組以上のゲストが出演した、演歌界にはなくてはならない番組としても知られていた。

 BSテレ東での放送は、毎週土曜の朝5時半から30分間。SNSを見ると、ゲストで出演する推しの若手歌手の姿をいち早く見たいと早起きしたり、夜のお仕事から帰って番組を楽しんでからゆっくり眠るというファンも少なくなかった。

 だが、芸歴60周年を機に幕を下ろしたいという北島の意向で、終了することになったといわれる。またこの番組終了とともに、北島音楽事務所からもうひとつのお別れの発表もあった。

 1972年設立された「北島音楽事務所」から、原田悠里、北山たけし、山口ひろみ、大江裕の4人が独立。石原裕次郎軍団の石原ファミリー、脚本家橋田壽賀子の橋田ファミリーに続いて、演歌界の大手、北島ファミリーも「実質的解体」との声があがっている。

 TBSラジオの昼の人気番組「赤江珠緒たまむすび/金曜たまむすび」(以下、「たまむすび」)も3月末で終了が決まった。フリーアナウンサーの赤江珠緒が月曜から木曜のパーソナリティーを務める午後の帯番組だ(「金曜たまむすび」はTBSアナウンサーの外山惠理がパーソナリティー、パートナーは玉袋筋太郎)。

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