著書『アイドル失格』を手にする安部若菜さん(撮影・小黒冴夏)
著書『アイドル失格』を手にする安部若菜さん(撮影・小黒冴夏)

 最近は、現役アイドル結婚し、その後も活動を続けたり、ずっと応援してきたファンとアイドルが結ばれたりし、「推しと結婚」という言葉も話題になった。

「それが嫌だという方ももちろんいると思いますが、祝福の声がすごく多くて、素敵だなと思いました。アイドルの在り方も少しずつ変わってきて、アイドルも一人の人間だという感覚に変化しているような気もします。より身近でその人間性に触れられそうなSNSの普及も影響あるかもしれませんね」 

 小説を書いたことをきっかけに、アイドルグループのプロデュースや運営に興味がわいてきたりしないだろうか。

「いや、もうこのテトラという4人グループが自分の理想の完成形になっているので、これを超えるグループはなかなか作れないだろうと思っています(笑)」

 小説以外の執筆、たとえば作詞は?

「実はちょっと興味がわいています。テトラが歌う曲はどんな曲がいいだろうとイメージして、ちょっと書いてみました。だけど次の日に見たら、自分の内面が文字としてさらけだされているみたいで恥ずかしすぎて(笑)。私にとっては作詞のほうが難しくて恥ずかしいものでした」

 第2作を早くも期待したい。

「もし書けるとしたら、今度は自分と近い世界ではない舞台、ファンタジーもいいですね! 世界観を一から考えるの、楽しそうです」

『アイドル失格』のコミック化やアニメ化、実写映画化などの可能性も決して夢ではない。

「もしそんなことがあれば、そこにNMBのメンバーが出てくれるというのが一番の夢ですね。私は通行人とかの役でいいです(笑)。あと、この本を読んでくださった人が、『これ書いたのアイドルだったんだ!』って思ってもらえたら、とてもうれしいです」

(本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事