高橋克実さん(右)と林真理子さん [撮影/写真部・高野楓菜、スタイリング/中川原寛(CaNN)]
高橋克実さん(右)と林真理子さん [撮影/写真部・高野楓菜、スタイリング/中川原寛(CaNN)]

林:そんなことないと思いますけど、いま大ブレーク中の江口のりこさんも出てるし、青木さやかさんとか銀粉蝶さんとか袴田吉彦さんとか、人気の方ばっかりじゃないですか。

高橋:じつは京香さんと江口さんと僕は、7年ぐらい前にも一緒に「鼬(いたち)」という芝居をやっています。それは昔の日本の話で、東北を舞台にした暗~い話だったんですけど、今回は一転してポップな色のお芝居なんです。

林:劇場がシアタークリエというのも、いい感じなんじゃないですか。あそこはしゃれたミュージカルとかもよく上演されますよね。

高橋:昔は「芸術座」でしたけど、名前も変わっておしゃれですよね。僕も、前に井上芳雄君とコメディーで一回出たことがありますが、きれいな劇場ですね。

林:おしゃれでおもしろそうなお芝居ですので、ぜひ拝見したいと思います。

高橋:ぜひぜひ。

林:ところで高橋さん、フジテレビの「グッディ!」のキャスターは、何年やられてたんでしたっけ。

高橋:去年の9月いっぱいで終わったので、5年半ですね。

林:あの安藤優子さんの横でニュースを毎日やるなんて、ふつうの俳優さんだったらちょっと二の足を踏みますよね。いま、テレビでMCの方が政治とか事件について何か言うと、SNSですぐに批判されるじゃないですか。それを覚悟のうえで毎日時事問題を扱うって、すごくストレスがたまると思いますよ。

高橋:僕も最初、「すいません、それ、私がやるんですか?」って聞きましたよ(笑)。最初は……いや、最初だけじゃないな。最後まであんまり思うようにはしゃべれませんでしたね(笑)。

林:新聞を何紙も読まなきゃいけないし、レクチャーを受けたりもするんでしょう?

高橋:現場に行けば新聞は何紙も置いてあります。その前にうちで1紙は読んでいきますけど、読んでいたとしても、的確なコメントができるようなバックボーンもないですからね。結局、安藤さんがストレートにニュースを報じて、僕はその横で、ちょっと和ませるという立ち位置でしたね。

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