※写真はイメージです (GettyImages)
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 日本選手団の金メダルラッシュに沸いた東京五輪だったが、選手へのインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷が問題となった。

【アンケート結果】テレビを見ていて信用できないと思う人1位は?

 卓球混合ダブルス金メダルの水谷隼は自らのSNSアカウントに届いた内容を7月31日に公開。そこには「死ね!」「くたばれ!」などと書かれた文字が次々に出てくる動画が掲載されていた。

 聖火最終ランナーを務めた女子テニスの大坂なおみにも、ネット上で日本語の批判が殺到した。

 ニュース配信サイト大手のヤフーニュースのコメント欄、通称「ヤフコメ」には、大坂の記事に数百ものコメントがついた。そのほとんどが、大坂に対する批判だ。なかには「(聖火最終ランナーは)純日本人を起用するべきだった」といった外国人嫌悪むき出しのコメントもある。

 ヤフーニュースの月間ページビュー(PV)は昨年4月に225億を記録。ニュースメディアとして影響力は大きい。にもかかわらず、なぜ選手を傷つけるコメントが放置されているのか。ヤフー関係者は、こう話す。

「ヤフーニュースのPVのうち、1~2割はコメント欄が稼いでいる。コメント欄を問題視している人は社内でもたくさんいるが、PVが減るから閉鎖できないんです」

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