※写真はイメージです (GettyImages)
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(週刊朝日2021年6月11日号より)
(週刊朝日2021年6月11日号より)

 背広、水玉模様、チョッキは死語!? 普段何げなく使っているファッションの言葉だが、若い世代には通じていないことも。だが安心してほしい。一周まわってお洒落な言葉として「復権」するものもあるという。

【もう“死んでいる”!?新旧ファッション用語言いかえ集はこちら】

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 女優の安達祐実さん(39)が、ある日のインスタグラムに、「もしかして『Gジャン』も『革ジャン』ももう使わない言葉?」と投稿し、話題を集めていた。

 このときも、どちらも使うし通じるが、「Gジャンはデニムジャケット」「革ジャンはレザージャケット、またはライダースなどタイプによって使い分ける」というコメントが寄せられていた。

 無意識に踏み入れているかもしれないファッション死語の世界。若者・ギャルの“聖地”渋谷109に店舗を構えるアパレルブランドKRY clothingの人気店員でモデルの都子さんに、アリナシを聞いてみた。

 まずは「Gジャン」をはじめ、「Gパン(ジーパン)」や「ジーンズ」は、

「『デニム』と言うことが多いですけれども、時々使うことはあります。全然通じます」

「革ジャン」も同様だが、「商品名が『レザージャケット』や『ライダース』だったりすることが多いので、その言い方に合わせて使うことも多いです」

 ショップ店員ならではの言葉の使い分けもある。

「『ズボン』も、基本は『パンツ』ですが、お客様が『ズボンが欲しいんだけど』とおっしゃったら、それに合わせて『こちらのズボンは』と言うこともあります。大丈夫です」

 都子さんがほぼ「死語」と判定したのが「チョッキ」「ホットパンツ」「キュロット」だ。

「『ホットパンツ』はちょっとダサい気がします(笑)。最近は、『キュロット』などもまとめて『ショーパン(ショートパンツ)』と呼びます」

 20代前半の都子さんが今回初めて耳にしたというのが、「コール天」「ズック」「ズロース」「衣紋掛け」など。いっぽう、「とっくり」は、

「以前、商品名として使ったことがあるんです」

 とのこと。

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