「インドの惨劇」日本でも? “感染症ムラ”のゴーマン体質も懸念材料 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「インドの惨劇」日本でも? “感染症ムラ”のゴーマン体質も懸念材料

西岡千史,亀井洋志週刊朝日#新型コロナウイルス
ニューデリーで、医療用酸素を求めてガス業者の前に並ぶ人たち (c)朝日新聞社

ニューデリーで、医療用酸素を求めてガス業者の前に並ぶ人たち (c)朝日新聞社

 インドでは第1波のピークが昨年9月中旬で1日の感染者数が9万人を超えたが、その後は1万人前後に抑え込んでいた。人口が14億近いインドとしては健闘していたといえる。

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 ところが、今年3月から感染者が急増。5月6日には1日の感染者数が最多の41万人超を記録した。もはや医療崩壊を止められず、病院にかかれないまま亡くなる人が後を絶たない。火葬場の数も足りず、公園や駐車場などに臨時の火葬場が設置され、無数の炎と煙が上がる光景に世界は震撼した。

 インド株は、L452RとE484Qという二つの変異が感染を強めていると見られている。英国株は従来型より1.32倍感染力が強いとされているが、インド株の感染力はその英国株の1.5倍との指摘がある。

 西村康稔経済再生相は「そうなると従来の2倍以上の感染力の強さ。急激に広がる恐れもあり、警戒を強めなければならない」などと語ったが、すでに日本でも市中感染は始まっている。

 アジア諸国(中東など西アジアを除く)はこれまで欧米諸国と比べ新型コロナの感染者数も死亡者数も桁違いに少なかった。理由として、遺伝的な要因や生活習慣の違いなどが推測されてきたが、はっきりしたことは不明だ。京都大学の山中伸弥教授は、欧米に比べ日本の被害が低く抑えられているのには何らかの原因が存在するとして、「ファクターX」と名付けた。だが、インドで感染爆発が起きたことで、この仮説は崩れるかもしれない。

 医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師がデータをもとに解説する。

「人口100万人当たりの感染者数で見ると、日本はピーク時でも50人でした。欧州では、ドイツは冬のピーク時に200~300人台になり、フランスにいたっては一時800人を超え、いまも200人台と高水準です。インドも第1波のピーク時は70人程度でしたが、今回の第2波では200人を超えピークで280人になりました。完全に欧米並みの感染率になったのです。インド株には、ファクターXが効かなくなるような変異があるのではないかとも考えられるのです」


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