三浦雄一郎「余命3年からエベレスト登頂、90歳でも…」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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三浦雄一郎「余命3年からエベレスト登頂、90歳でも…」

岩下明日香週刊朝日
2019年、アコンカグアに遠征したときの三浦さん(本人提供)

2019年、アコンカグアに遠征したときの三浦さん(本人提供)

 昭和、平成、令和と三つの時代を駆け抜け、創刊99年に突入した週刊朝日。多くの話題を提供してきてくれた各界の「レジェンド」たちにお話を聞きました。今回はプロスキーヤー、登山家、冒険家として活躍を続ける三浦雄一郎さんです。

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 昨年6月3日の明け方、全身にしびれを感じ、手も足も動かせなくなりました。すぐに救急車を呼んでもらい、緊急手術を受けました。

 首の頸髄硬膜外の血管から出血があり、脊髄を損傷していました。病名は「特発性・頸髄硬膜外血腫」という運動麻痺や感覚障害を起こす疾患で、100万人に1人が発症する難病です。

 幸い、対応が早かったおかげで大事には至りませんでした。術後約2カ月間はほぼ寝たきり。徐々に車いすで移動できるようになりましたが、半年間そんな状態だったので体重が10キロ減ってしまいました。全身の筋肉が落ちてしまったんですね。

 今は、やっと杖なしの歩行が可能になりました。まだしびれはありますが、筋肉は4割ほど回復しつつある。毎日少しずつですが、状態が良くなっているのを体感しています。脊髄損傷の専門医も「奇跡的に運よく回復できている」とおっしゃってくれています。大病ですが、頭に絶望はみじんもよぎらず、むしろ、またスキーをやりたい情熱がこみあげてきました。

 これまでの人生もそうでした。65歳のとき、不摂生のせいで糖尿病寸前となり「このままでは余命3年」と医師に告げられましたが、一念発起してトレーニングし、70歳でエベレスト(標高8848メートル)に登頂。75歳、80歳でもエベレストに登りました。19年には南米大陸最高峰のアコンカグア(6961メートル)の登頂を目指しましたが、ドクターストップで下山。それでも挑戦する気持ちは消えず、次の目標として90歳でのキリマンジャロ登頂に親子3代で挑むという目標を立てていたのですが、行き先をヨーロッパ最高峰のエルブルース(5642メートル)に変更しようかと思っています。


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