墓じまいや自宅供養で市場拡大? コロナで「仏壇」事情に変化

2020/09/25 08:00

 改葬の場合、いろいろなタイプの墓があり迷う人もいるだろう。ここで少しおさらいしてみよう。

 墓は寺などが運営する「寺院墓地」、自治体による「公営墓地」、宗教法人や財団などの「民間霊園」、さらに地域で管理する「共同墓地」や私有地にある「家墓」などがある。

 近頃は、遺骨を都市にあるビルの内部など専用施設で保管する「納骨堂」や、墓石の代わりに樹木や草花を植えて遺骨を埋葬する「樹木葬」の人気が高い。遺骨を粉末にして海などにまく散骨や、自宅に保管しておく「手元供養」が広がるなど、墓を持たない方法もある。葬儀・お墓コンサルタントの吉川美津子さんは、こう言う。

「海洋への散骨はコロナで減っているかもしれません」

 各タイプの中でも、特定の宗教や宗派の制限があるか、他の人と一緒に埋葬するか、個別に埋葬する期間に限りがあるかなど、条件も様々。

「運営者や立地、タイプなどにより費用にも幅があります。実際に足を運んで、希望や好みに合ったものを選ぶようにしましょう。大事なのは、お参りしやすいかどうかです」(吉川さん)

 自分だけでは選びきれないという人は、専門家に相談してもよい。

 例えば、仏壇・仏具のほか、墓石の販売も手がけるはせがわは、専門の相談員が墓選びの相談に無料で乗る「おはかの窓口」を全132店舗に開いている。同社の取締役営業グループ長の新貝三四郎さんは「相談するうちに、当初考えていたタイプとは希望が変わる人もいます」と話す。

「最近は『屋内墓苑』(納骨堂)が増え、お客様のうち4人に1人が選びます。一方で、墓石を建てる従来型のお墓を選ぶ人も依然として多い。お墓に対するお客様のイメージは様々で、同じ樹木葬でも、他の人と一緒に埋葬されることに抵抗がある人や、故人の名前を刻んだ石碑を用意できるかを気にする人も多いです」

「おはかの窓口」にも墓じまいに関する相談は多いという。同社の執行役員で、墓石や納骨堂関連の営業を担当する聖石推進部長の田村岳二さんは、檀家をやめたり墓じまいをしたりする際に寺から求められる「離檀料」を気にする人が多いと話す。

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