歌手・AI「ドラッグで身を滅ぼすのは絶対嫌」壮絶な人生に触れた日々 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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歌手・AI「ドラッグで身を滅ぼすのは絶対嫌」壮絶な人生に触れた日々

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菊地陽子週刊朝日
歌手・AIさん(提供)

歌手・AIさん(提供)

DATA/「IT’S ALL ME-Vol.1」デビュー20周年の節目にリリースする、自分自身のすべてをまとめあげたミニアルバムシリーズの第1弾。TBS系「王様のブランチ」テーマソング「ギフト」や、映画「AI崩壊」の主題歌「僕らを待つ場所」などの豪華タイアップ曲&海外アーティストフィーチャリング曲の全6曲。収録曲「Kokoro」ではスペイン語での歌唱にも挑戦した(ユニバーサルミュージック)

DATA/「IT’S ALL ME-Vol.1」デビュー20周年の節目にリリースする、自分自身のすべてをまとめあげたミニアルバムシリーズの第1弾。TBS系「王様のブランチ」テーマソング「ギフト」や、映画「AI崩壊」の主題歌「僕らを待つ場所」などの豪華タイアップ曲&海外アーティストフィーチャリング曲の全6曲。収録曲「Kokoro」ではスペイン語での歌唱にも挑戦した(ユニバーサルミュージック)

 光の差し込む空間の中で、子どもたちのはしゃぐ声が響く。新型コロナウイルス感染症対策のために、テレビ出演や取材は、できるだけリモートを活用しているというAIさん。画面に映る彼女の背景には、小さな子どものいる家庭の、ごく普通の暮らしがあった。

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 デビュー20周年を迎え、ミニアルバムシリーズをリリースする。7月8日に発売された「IT’S ALL ME‐Vol.1」には、台湾で絶大な人気を誇るヒップホップグループ“MJ116”やドミニカ共和国出身の新星女性ラッパーとのコラボ曲などが収録されているが、昨年、楽曲を制作していたときは、「東京オリンピックが開催されるタイミングで、“音楽で人と人はつながることができる”というメッセージを込めたい」と考えていた。

「MJ116に楽曲制作を依頼したのは、ちょうど、中国の船が尖閣諸島沖で日本の漁船を追尾したニュースが世間を騒がせていた頃でした。私が曲を作るときのテーマは、実はいつも一緒で、“みんな仲良く”“平和な世界をつくろう”“善意を大事にしよう”ってことなんです」

 日本で暮らしていると、自然災害や今回の新型コロナのような疫病に苦しめられることはあっても、戦争に巻き込まれそうな緊張感を感じることはないし、殺人に発展するような差別問題に直面することもない。あったとしても、それはごくレアケースだ。でも、アメリカ人の祖母を持ち、ゴスペル音楽に憧れて高校からアメリカ・ロサンゼルスに留学したAIさんは、そこで、日本では滅多にお目にかかれそうにない、いくつもの壮絶な人生に触れることになる。

「生まれたのはアメリカです。私が3歳のときに、父の実家がある鹿児島に家族で移り住むんですが、私の父は、何かというと、『自分の今置かれている環境に感謝しなさい』と言っていましたね。小さい頃から、母の影響で、“○○アンティ”(おばさん)って呼んでいる人が私の周りには大勢いて、みんな親戚のような親しい仲でした。それも黒人、白人、ヒスパニックとか、いろんな人種がいて、誰一人他人とは思わなかった。そのおばさんたちの子どもは、みんな“いとこ”なんですよ。血はつながってないけど。だから、小さい頃は、人種差別のニュースなんかを耳にすると、『そんな人いるの?』って信じられなかった」

 12歳のとき、遊びに行ったロサンゼルスでゴスペルに出会い、歌手になることを決意する。


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