長渕剛が大木凡人に?!90年代の週刊誌名物「デキゴトロジー」が今でもじわる (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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長渕剛が大木凡人に?!90年代の週刊誌名物「デキゴトロジー」が今でもじわる

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太田サトル週刊朝日
イラスト・アサミカヨコ

イラスト・アサミカヨコ

 世に「デキゴト」の種は尽きまじ。1978年スタートの、週刊朝日のかつての名物連載「デキゴトロジー」が、こんな世の中だからこそ笑いをお届けしなきゃという使命とともに、コロナの時代に帰ってまいりました! 現代版「今昔物語」を目指して、身近なネタを小話に仕立てた連載は、時がたってもおもしろい。過去のシリーズの中から、90年代掲載の、ホントにあった驚きの「出来事」4本を厳選してお届けします。

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■ コワモテパフェ命マスター 大事なチェリーで激怒

 愛媛県松山市のスナックのマスターKさん(48)は、コワモテフェイスでゴルフ焼けした浅黒い肌にはいつもゴールドのネックレスとブレスレットが光る。どう見てもカタギには見えない。

だが酒が飲めず好物は甘い物。特にフルーツパフェが大好きで、喫茶店やレストランに入ると、必ずパフェ類を注文する。その外見からか、周りの客にジロジロ見られ、ときどきウェートレスに噴き出されたりするが、本人はおかまいなし。

ある日、Kさんは市内の喫茶店に立ち寄った。注文したのは「フルーツパフェ」。しばらく後、パフェがやってきた。てっぺんにはチェリーがひとつ、愛らしくのっている。

Kさんは目を細めた。フルーツの中でも、チェリーにはことのほか目がない。パフェを半分ほど食べて、いよいよ楽しみに残していたチェリーに取りかかった。しかし、口に入れた途端、Kさんの顔色が変わった。Kさんが口に含んだのはチェリーではなく、小さい梅だったのである。短気なKさんは激高し、厨房に怒鳴り込んだ。

「なんじゃい、この梅は!!」

奥から店長が飛び出してきた。Kさんがかまわずまくしたてると、気弱そうな店長は、

「う、うちのパフェは、小梅をのせてるんです……!」

と必死で弁解した。しかし、Kさんの怒りは収まらない。

「こんなんカネ払えるかい!」

そのまま喫茶店を飛び出した。

 数日後、その店の前を通りかかったKさんは、ウィンドーの貼り紙を見つけた。この前はなかった貼り紙には、こう書かれていた。

「大好評! 小梅パフェ」


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