「アベノマスク」に国民ズッコケ 12年前に指摘されていた効果の限界 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「アベノマスク」に国民ズッコケ 12年前に指摘されていた効果の限界

このエントリーをはてなブックマークに追加
浅井秀樹週刊朝日#安倍政権
安倍晋三首相 (c)朝日新聞社

安倍晋三首相 (c)朝日新聞社

「私も着けていますが、布マスクは洗って再利用可能で、急拡大するマスク需要への対応に極めて有効」

【写真】安倍政権のコロナ対応を批判する現職の自民党議員

 安倍晋三首相は4月1日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、こう発言した。国民不安の解消にと、5千万超の全世帯に2枚ずつ郵送するという。他にすることがあるとか、再利用は衛生面で問題だとかの指摘もあり、「アベノマスク」との揶揄(やゆ)も。そもそも、マスク着用の有効性はどうなのか。

 マスクは咳やくしゃみの飛沫拡散を防ぎ、着用はエチケットとされる。マスク素材にはガーゼや不織布などがある。「不織布製マスクのフィルターに、環境中のウイルスを含んだ飛沫がある程度は捕捉されるが、感染していない健康な人が不織布製マスクを着用することで飛沫を完全に吸い込まないようにすることはできない」。2008年の新型インフルエンザ専門家会議はこう指摘している。花粉は20~30ミクロンの大きさだが、ウイルスは0.1~0.3ミクロン程度なので、布やガーゼで遮断するのは難しそうだ。

 業界大手のユニ・チャームの広報担当者は「マスクを完璧に装着すると約8割の浮遊物や飛沫をブロックできます」。ただ、正しく着けないとブロック効果は1割ほどになるという。「人は知らず知らず手を顔にもっていきがちですが、これをブロックすることができて感染リスクを低減できます」とマスク着用の別の効果も指摘する。

 マスクは感染リスク低減の一つの手段だが、過剰な期待は禁物。使う場合は正しく装着しつつ、多くの専門家が指摘するように、こまめな手洗いなどを心がけることも大切だろう。(本誌・浅井秀樹)

週刊朝日  2020年4月17日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい