「いまこそエンタメのシステム変革を」 異色の映画制作者が明かすコロナ対策 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「いまこそエンタメのシステム変革を」 異色の映画制作者が明かすコロナ対策

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多田敏男週刊朝日#新型コロナウイルス
歩行者天国が中止となり人通りも少ない東京・秋葉原。映画館や劇場、ライブハウスからも客足は遠のく=3月29日、撮影・多田敏男

歩行者天国が中止となり人通りも少ない東京・秋葉原。映画館や劇場、ライブハウスからも客足は遠のく=3月29日、撮影・多田敏男

5月1日に公開予定の映画「ミセス・ノイズィ」

5月1日に公開予定の映画「ミセス・ノイズィ」

「ミセス・ノイズィ」の一場面。主人公の小説家を篠原ゆき子が演じる

「ミセス・ノイズィ」の一場面。主人公の小説家を篠原ゆき子が演じる

エンタメの変革を訴える映画制作者、松枝佳紀さん=撮影・多田敏男

エンタメの変革を訴える映画制作者、松枝佳紀さん=撮影・多田敏男

 コロナショックはどこまで広がるのか。都市の全面的な封鎖(ロックダウン)が現実になりそうで、街は自粛ムード。映画館や劇場の営業休止も相次ぐ。このままでは、映画や演劇などの制作現場が大きな打撃を受けてしまう。日本銀行に勤務したこともある異色の映画制作者、松枝佳紀さん(まつがえよしのり、50)は、「いまこそエンターテインメントのシステム変革が必要です」と訴える。

【写真】5月1日に公開予定の映画「ミセス・ノイズィ」

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない状況について、東京都の小池百合子知事は3月30日夜、「感染経路が不明な人が増えていて、まさに感染爆発の重大局面です」と発言。不要不急の外出自粛や、カラオケ店やライブハウス、バーなどの利用を当面避けるよう訴えた。

 映画館からは客足が遠のき、上映が延期される作品も多い。映画関係者にとって作品はどれも手塩にかけたもの。一人でも多くの人に見てもらいたいが、現状では劇場公開すること自体が難しくなっている。

 松枝さんは、今年5月1日に公開予定の映画「ミセス・ノイズィ」の企画プロデューサーで、脚本にも関わった。俳優を育てるワークショップ「アクターズ・ヴィジョン」の代表者としても長年活動。今回の映画でも、たくさんの個性的な新人俳優をデビューさせている。

「主演の篠原ゆき子さんら数人以外は、無名の新人たちで作り上げた映画です。昨年10月の東京国際映画祭で予想外に評価され、奇跡のように全国の映画館で公開される運びとなりました。しかし、ロックダウンの可能性が高まるなど今後の展開を考えると、ほんとうに劇場公開できるのか、できたとしても観客が来てくれるのか不安です」

 国や自治体は大規模イベントの自粛などを求める一方で、映画館の営業禁止までは踏み込んでいない。松枝さんは感染の危険があるのなら、映画館や劇場の閉鎖も仕方がないと認める。

「本当に危険があるのなら個々の判断に任せる自粛では意味がない。国や自治体が閉鎖や外出禁止を指示すべきです。明確な基準や科学的な根拠を示して、みんなを納得させて欲しい。映画や演劇よりも人の命が大事なのは当たり前です。専門家の提言を受けて早めに非常事態宣言を出すべきでしょう」


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