北陸新幹線にはかなり危機感 JR西日本新社長が語る「東京五輪と災害」 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北陸新幹線にはかなり危機感 JR西日本新社長が語る「東京五輪と災害」

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長谷川一明(はせがわ・かずあき)/1957年、三重県生まれ。東京大学法学部卒、81年に旧国鉄入社。2008年、JR西日本執行役員岡山支社長、12年、同取締役兼常務執行役員近畿統括本部長、16年、同代表取締役副社長兼執行役員創造本部長 (撮影/MIKIKO)

長谷川一明(はせがわ・かずあき)/1957年、三重県生まれ。東京大学法学部卒、81年に旧国鉄入社。2008年、JR西日本執行役員岡山支社長、12年、同取締役兼常務執行役員近畿統括本部長、16年、同代表取締役副社長兼執行役員創造本部長 (撮影/MIKIKO)

──25年の大阪・関西万博に向け、玄関口となる大阪駅北を整備されるそうですね

「弊社だけでなく、関西全体で万博、IRも考慮しながらいろんな可能性を考えて街づくりをしようという機運になっています。大阪駅西側の開発は日本郵便と一緒にビルを建てて万博開催前に開業する予定です。あと旧国鉄の貨物ヤード地の半分がようやく開発が進んで参りました。大阪駅北側の『うめきた』地下に23年、新駅が開業予定で、梅田エリアから関西空港、新幹線へのアクセスの拠点となります。うめきた地下駅とJR難波駅および南海線の新今宮駅をつなぐ新たな鉄道路線『なにわ筋線』も南海電鉄と一緒に開業を計画しています。非常に重要度の高い事業です」

──今は鉄道部門の収益が6割強となっていますが、事業計画では30年度の目標はインフラ整備などの非鉄道部門との割合が5対5になっています

「長期的に考えると、少子高齢化の影響でお客様がどんどん増える状況ではございませんので、経営基盤を多角化して安定化させ、鉄道の安全投資に向ける好循環を生まないといけないと思っています。そのためには非鉄道事業面を強くしていかないといけない。非鉄道事業のメインは不動産、ホテル、物販飲食、ショッピングセンターなどです。JRの駅ナカの開発だけではなく、街ナカにも乗り出します。大阪だけではなく、神戸の三ノ宮駅ビルの建て替え、広島駅の開発もやります。広島電鉄さんの路面電車が駅ビルの2階へ入っていく、という日本ではあまり見られないモダンな駅ビルになります。金沢、富山など北陸新幹線沿線の街づくりにも関わりたいと思っています」

──北陸新幹線が23年春に福井県の敦賀までつながります。最終的に大阪までつながるのですか?

「敦賀が当座の終点ですが、そこから新大阪まで延ばしていきたいと思っています。政府の当初の案では46年とされていますが、何とか30年代初頭には新大阪まで開通させたい。それが北陸、関西地域の官民挙げての悲願です。いま、北陸新幹線の終着駅になっている金沢は本来、関西圏との結びつきが非常に大きかったんです。例えば金沢エリアの学生さんは大学を受けるのも地元の次は関西というのが基本だったんです。それが北陸新幹線ができて、首都圏との利便性がよくなり、地元でなければ東京に行きたいとなりつつあります。関西財界ではかなり危機感があります」


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