今年4月、麻薬取締法違反罪で起訴されたピエール瀧も東京湾岸署で、黒のスーツとネクタイ姿で正面入り口に現れ、一礼すると、「この度は私、ピエール瀧の反社会的な行為で多くの方にご迷惑とご心配をおかけしてしまいました。誠に申し訳ございませんでした」と大きめな声でそう述べ、約30秒にわたって深々と頭を下げた。

 6月には、大麻取締法違反(所持)の罪で起訴された元KAT-TUNのメンバーで歌手の田口淳之介が、保釈の際、正面玄関で謝罪の言葉を述べ、15秒ほどその場で土下座した姿は記憶に新しい。

 三杉氏は、今回の警察署での沢尻被告の対応をいぶかしむ。

「土下座まではやり過ぎだと思いますが、これだけ世間を騒がせていたのに、報道陣を避けるようにこっそりと裏門から出るのはイメージ的に良くないと思いました。何かしら誠意のある対応をとった方が、本人にとってもプラスに働いたのではないでしょうか」

 沢尻被告はその後、所属するエイベックスの公式ホームページを通じ、

「この度、関係者の皆様、ファンの皆様をはじめ、たくさんの方々に大変なご迷惑とご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」

 などとするコメントを発表した。

 とはいえ、今後、沢尻被告にとっては厳しい現実が待ち受けていそうだ。

「すでに収録をしていた大河ドラマだけでなく、CMに多数出ていたので損害賠償は億単位と言われています。信用の回復もそうですが、薬物に10年前から手を出していたとなると、たとえ復帰したとしても、彼女を起用するリスクを払拭(ふっしょく)するのは難しいでしょう」(三杉氏)

 次に表に姿を現した時、本人の口からはどんな言葉が発せられるのだろうか。

沢尻エリカのコメント全文

 この度、関係者の皆様、ファンの皆様をはじめ、たくさんの方々に大変なご迷惑とご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。

 多くの方々を裏切ってしまったことを心の底から後悔しております。

 今後、違法薬物と決して関わりを持つことのないよう、人間関係を含めたつながりを一切断つことを固く決意し、専門家の指導も受けて、立ち直ることをお約束します。

 本日は、その第一歩として、検査を受けるため、医療機関へ向かわせて頂きました。書面でのお詫びとなることにつき、ご理解とご容赦を賜りますようお願い申し上げます。

2019年12月6日                      沢尻エリカ

(本誌・岩下明日香)

※週刊朝日オンライン限定記事