話を戻し、安倍首相は15日夜、記者団に対し、20分間も「桜を見る会」の違法性を否定した。

 一説によれば、夜に官邸に残っている記者は若手が多く、突っ込んだ質問もされないだろうと踏んだからそうした、という。ほんとに潔白なら、堂々と国会で説明したらいいと誰もが思う。まさか、「桜を見る会」の問題を、この一方的な説明と、来年度は行わないという決定で、幕引きにするんかい? メディアの協力のもとに。

 とりあえず、沢尻さんをトップニュースに持ってきたNHKの受信料、銀行引き落としだったけど、振り込みに変えようと思ってる。なんか、そっちのほうが危機感持って我々の方を見てくれるような気がして。

週刊朝日  2019年12月6日号

著者プロフィールを見る
室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

室井佑月の記事一覧はこちら