下劣な匂いがイイ? 悪名高いイタリア元首相を描いた名匠の映画 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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下劣な匂いがイイ? 悪名高いイタリア元首相を描いた名匠の映画

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週刊朝日
監督 パオロ・ソレンティーノ/15日からBunkamuraル・シネマほか全国公開/157分 (c)2018 INDIGO FILM PATHE FILMS FRANCE 2 CINEMA

監督 パオロ・ソレンティーノ/15日からBunkamuraル・シネマほか全国公開/157分 (c)2018 INDIGO FILM PATHE FILMS FRANCE 2 CINEMA

監督 パオロ・ソレンティーノ/15日からBunkamuraル・シネマほか全国公開/157分 (c)2018 INDIGO FILM PATHE FILMS FRANCE 2 CINEMA

監督 パオロ・ソレンティーノ/15日からBunkamuraル・シネマほか全国公開/157分 (c)2018 INDIGO FILM PATHE FILMS FRANCE 2 CINEMA

 悪名高い実在のイタリア元首相を華麗な映像で描いた「LORO 欲望のイタリア」が公開間近だ。監督は「グレート・ビューティー/追憶のローマ」でアカデミー賞外国語映画賞を受賞した現代イタリアを代表する名匠ソレンティーノ。同作にも主演したセルヴィッロがベルルスコーニを見事に演じるのも大きな見どころ。

【「LORO 欲望のイタリア」の場面写真はこちら】

 2006年のイタリア。2度にわたり政権を取り、首相として君臨してきたシルヴィオ・ベルルスコーニ(トニ・セルヴィッロ)が、因縁の政敵に敗北する。数々の女性問題や脱税、職権乱用とスキャンダルばかりが取りざたされた彼だが、首相に上り詰めた手腕は只者ではなかった。

 繰り返し行った整形や植毛は、自身の重要な支持層が中年の女性層だと知った上での戦略であり、失言や失態さえも人気を獲得する手段に変えた。マスメディア時代の政治リーダーの先駆けであった。

 そして08年、あらゆる手段を使い、首相の座に返り咲く。したたかで、欲しいものはすべて手に入れた怪物が、唯一逃したもの──それは最愛の妻の愛だった……。

 本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★ なかなかGOOD!
70歳の老政治家が、小娘から「祖父と同じ匂い、良くも悪くも老人の匂いよ」とベッドで手厳しく拒まれる。そんなことくらいではめげない野心満々男たち揃いの画面から吹いてくるのは下劣な匂い。これがイタリアの現実?


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