ソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプで銅メダルを獲得した平岡卓  (c)朝日新聞社
ソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプで銅メダルを獲得した平岡卓  (c)朝日新聞社

 2014年ソチ冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプで銅メダルに輝いたプロスノーボーダーの平岡卓選手(23)が、道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで奈良県警の事情聴取を受けた。

 調べによると、平岡選手は9月29日午前9時55分ごろ、奈良県葛城市を乗用車で走行中、軽乗用車に追突。運転していた40歳の女性が胸などを打ち軽傷を負った。

 はずみで歩道に乗り上げた軽自動車に飛ばされたコーンが当たるなどして、4歳の男児、30~40代の女性2人と男性1人が軽傷を負った。しかし、平岡選手は女性の救助もせずにその場を立ち去ったとされる。

 後日、目撃者情報などから奈良県警が平岡選手の車を割り出して事情聴取。「前夜に飲んでいた。怖くなって逃げた」と容疑を認めているという。

 平岡選手は奈良県御所市出身。スキー・モーグルの選手だった父の影響で上達。12歳でプロとなり、ジュニアオリンピックで優勝。大阪・上宮高3年時に出場したソチ五輪では、中学生の平野歩夢が銀、平岡が銅メダルで「10代コンビ」が話題になった。

 ソチ五輪後、平岡は立命館大学スポーツ健康科学部に入学したが、海外遠征などが多く中退した。昨年の平昌五輪は13位。その後、競技生活からは引退し、現在は無所属でプロのスノーボーダーをしている。

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