ジェーン・スー/1973年、東京都生まれの日本人。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」のパーソナリティーを務める。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎文庫)で第31回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ文庫)、『私がオバさんになったよ』(幻冬舎)、『女に生まれてモヤってる!』(共著、小学館)など。 (撮影/写真部・片山菜緒子)
ジェーン・スー/1973年、東京都生まれの日本人。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」のパーソナリティーを務める。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎文庫)で第31回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ文庫)、『私がオバさんになったよ』(幻冬舎)、『女に生まれてモヤってる!』(共著、小学館)など。 (撮影/写真部・片山菜緒子)
ジェーン・スーさん(左)と林真理子さん (撮影/写真部・片山菜緒子)
ジェーン・スーさん(左)と林真理子さん (撮影/写真部・片山菜緒子)

『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』や『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』などの著書で知られるコラムニスト、ジェーン・スーさん。“現代女性の代弁者”とも評されるスーさんと作家の林真理子さんが、結婚について語りました。

【林真理子さんとジェーン・スーさんの2ショットはこちら】

*  *  *

林:ジェーンさんはお母さまが41歳のときの子なんですってね。

スー:そうなんです。

林:私も母が39歳のときの子で、お互い高年齢出産での子どもだから、非常に親近感を持ってるんです。母親が高年齢出産の娘って、たぶん独特の死生観を持っていると思いますよ。自立しなきゃ、一人で食べていかなきゃって人一倍思うんじゃないですかね。

スー:それはすごくあると思います。30歳ぐらいのときにお付き合いしてた男性と話をしてて、「いま子どもを産んだら貯金が足りないし、私は1年働けないし」みたいなことを言ったら、「なんで自分のお金で全部まかなおうとするの?」って言われて、私は自分で何とかしようという気がすごく強いんだなと思って。

林:なるほどね。ジェーンさんが書く仕事を始めたのは、いくつぐらいのときですか。

スー:35~36歳なので、スタートはかなり遅いんです。

林:35~36歳って、ちょっと婚期を逃しちゃったかな、みたいな非常に微妙な年代ですよね。

スー:そうですね。結婚しなきゃいけない、子どもがいなきゃいけない、私はなんで結婚できないんだろうと思ってたら、実は自分はそんなに結婚願望がなかったんだということを見落としていて、そこからはつきものが落ちたように、やりたい放題で。

林:私はジェーンさんよりずっと年上なんで、結婚しなきゃいけない、子どもを産まなきゃいけないという呪縛から逃れられなかったし、結婚したらしたで「こんなもんか」という感じで、べつに結婚なんてしなくてもよかったって思いますよ。
スー 結婚してる人って、完璧には相容れない他者と生活しているので、「欲の手離れ」が早かったりしますよね。そこは見習いたいところです。独身で働いてると、ままならないものが身近にあるという状態がないので、全部が思いどおりにならないと気がすまなくなってくるんですよね。それは気をつけなきゃなと思います。

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