シニアでプレーされてる先輩方を見てると、現役時代にすごく頑張ってた人がそのままいい結果を残せる可能性って結構低いんです。現役時代に苦労された方でも、すごく頑張れるステージなんです。すごく夢のあるステージなのかな、と。そういう思いが、いまはありますね。

 昔のシニアは試合数も少なかったし、なんかおじさんたちの同窓会みたいな雰囲気もありましたけど、いまは年間18試合もあるし、プロアマだとかも充実してますから、そういう意味ではやりがいはあるんじゃないかと思います。やっぱりモチベーションって、あったらあっただけいいと思いますんで、年齢を重ねていってもモチベーションを持つってのは大事なことですよね。目標がなくなるとつまんないじゃないですか。ただまあ、フル参戦してどうこうというのは自分の中ではないですけど、出られるところには参加したいなと思います。

 まずは僕のいまの状態で、これぐらい頑張ればこの位置にいけるってのを見定めないと。もしほんとに「戦えるのかな」ってことになれば、そこは考え方も変わってくると思います。

週刊朝日  2019年9月20日号

著者プロフィールを見る
丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

丸山茂樹の記事一覧はこちら