「森進一さんの長男で『ONE OK ROCK』のボーカルTakaさんも歌っているジャンルが違うので、比較されにくいですね。本木雅弘さんの長男のUTAさんは、海外を拠点に活動していて、親の影は感じられません」(三杉さん)

 ある放送作家は言う。

「2世が受け入れられるかどうかは、親の好感度が高いかどうかに左右されることもあります。ネットやSNSが発達して、その傾向はより敏感に、より強くなりました。Koki,さんは両親とも、ファンがたくさんいると同時に、アンチもたくさん存在するような人。実際の彼女がどんな子なのか知らないのにアンチになったり、『ごり押し』と言われたりする現象も起こってしまいます」

 見逃せないのが、桑田真澄の次男でタレントのMattだ。美意識が高く、メイクなどの研究に余念がない面が、いま新しいキャラとしてウケている。前出の放送作家は言う。

「“野球一筋だったあの桑田さんの次男が!?”という部分が、おもしろさを増幅させています。桑田さんの長年の活躍が、ある意味20年以上かけた壮大なフリとなっている部分もありますね(笑)」

 とはいえ、今や「七光り」タレントの大先輩である長嶋一茂、石原良純が引っ張りだこの状態。令和世代の2世では、誰が主役となるのだろうか。(本誌・太田サトル)

週刊朝日  2019年8月16日‐23日合併号