北方領土返還問題で「戦争」発言をした丸山穂高衆院議員(大阪19区)に対する議員辞職勧告決議案が立憲民主党など野党6党派によって共同提案された。
丸山議員は所属していた、日本維新の会から除名されているが、維新代表の松井一郎大阪市長は17日の会見で「けじめを早くつけた方がいい」と早期の議決を求めた。
松井代表によると、辞職するよう何度も説得したが、応じない状況が続いているという。
丸山議員が問題発言をしたのは、5月11日夜。
飲酒した席で「(北方領土を取り戻すには)ロシアと戦争しないとどうしようもなくないですか?」「戦争に賛成か、反対か」などと述べた。日本維新の国会議員はこう話す。
「酒は飲むなとずっと注意されてきたのですが…。ついに大事になってしまったなという印象ですね」
訪問団の団長がマスコミに対応している際、酔っぱらった丸山氏が割り込んで「戦争発言」に及んだという。丸山氏は、2015年12月にも酒場で口論となった男性に噛みつきトラブルになった。その時も厳重注意を受けた。
<先日の不始末について猛省と自重の決意の証として自主的に、禁酒宣誓書を今井幹事長へ提出してまいりました。あらゆるトラブルを予防するため、今後の議員在職中において公私一切酒を口に致しません>と自らツイッターに書き込んでいた。だが、いつしか飲酒を解禁していた。
丸山議員は東大経済学部卒後、経済産業省に入った、エリート。12年の衆院選挙で日本維新の会から立候補し、初当選して現在3期目。3度とも小選挙区で勝利している。
丸山氏の地盤、大阪19区で活動する大阪維新の会の地方議員はこう話す。
「丸山氏は、普段はおとなしくて、勉強熱心ですよ。どちらかといえば、ナヨナヨした感じで、女性っぽいところがあります。それが酒が入ると急にテンションがあがり、大声で絡んだりすることがちょくちょくあった」