お酒の席でヒヤヒヤする発言も多かったという。

「戦争発言ほどじゃないが、『弱腰ではダメだ』『専守防衛というだけではいけない』という発言もあった。酒を飲むと人が変わってしまうんですね。15年のトラブルの後、しばらくは飲んでいなかった。酒席でも、お茶や水でしたよ。もともと酒はそんな強くないです。それが今年になってからビールを少し飲むのを見たことがある。禁酒はどうなったんだろうと思っていたら、こんなことになった」

 前出の議員によると、15年の飲酒騒動の時は「丸山先生もまだ若いし、しゃあないわ」と擁護する声が地元ではかなりあったという。

「しかし、今回の騒動では維新の支持者から『どうなっとるねん』『こらすぐ丸山のポスターをはがせ』と怒りの電話が殺到。維新の市議、府議や関係者は丸山氏のポスターをはがすのに必死です。丸山氏に連絡を取っているのですが、まったく応答がない。地元の事務所にも誰もいません。4月の統一地方選では、維新は大勝利でした。その勢いで6月の堺市長選、7月の参院選でも勝てると思っていた。だが、丸山氏の戦争発言で全部、吹っ飛んでしもうた。おまけに、丸山氏は市長選が行われる堺市の出身ですわ。相手に攻撃される格好の材料を提供してしまった。自爆ですよ…」(前出の地方議員)

 支援者にも見放された丸山議員は今後、どうするのか。(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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