大谷翔平は自身との戦い? 東尾修が復帰後のポイントを解説 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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大谷翔平は自身との戦い? 東尾修が復帰後のポイントを解説

連載「ときどきビーンボール」

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東尾修週刊朝日#東尾修
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

昨年10月の右ひじ手術以来の復帰を果たした大谷翔平(Getty Images)

昨年10月の右ひじ手術以来の復帰を果たした大谷翔平(Getty Images)

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏が、ケガから復帰し、打者として試合で結果を残している大谷翔平選手にエールを送る。

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 エンゼルスの大谷翔平がメジャーリーグに復帰した。復帰戦となった5月7日(日本時間8日)のタイガース戦では、いきなり3番に入った。昨年9月末の試合に出てから7カ月以上もあって、しかもマイナーでの試合出場もなく復帰したことに、とにかく驚いている。

【写真】昨年10月の右ひじ手術以来の復帰を果たした大谷翔平

 打者でも、投手でも、本来はキャンプからオープン戦を戦ってレギュラーシーズンに入っていく。いくらシート打撃などで打席を重ねても、試合でしかわからない局面の変化への対応がある。一つひとつの球種に対するアプローチの微調整は生きた試合の中でしか養えないものもある。その過程をすっ飛ばして、メジャーの舞台でクリーンアップにいきなり起用されるのだから驚きでしかない。

 もちろん、異例の調整には、球団が調整を管理下に置きたいというのがあるだろう。マイナーの試合に出れば、3時間前後の試合の中で4打席程度しか立てず、しかも、死球のリスクもある。マイナーの投手を呼んでの実戦形式の打撃練習であれば、少ない時間の中で打席数も踏めるし、コントロールできる。

 ただ、その「コントロール」は相手のある試合の中ではままならない。一方で、大谷は自身を「コントロール」しなければならない。そこが一番難しい闘いとなるだろう。復帰戦となったタイガース戦を見たが、ボールの見極めはしっかりできていたし、スイングも強くできていた。だが、右ひじに負担をかけまいとすればするほど、相手投手はまず、外角に落とす球が増えるだろうし、そこに対応するようになれば、今度は内角を速い球で突いてくる。タイミングがずれ、右手1本でバット操作をした時にどのような負荷がかかるのか。詰まらされた時には、どうか。想定外の動きが加わったら、何が起きるのか。それは誰にもわからない。


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