複合型飲食店はここ数年、さまざまな業種に広がり、多様化している。その背景について、リクルートライフスタイルが運営するホットペッパーグルメ外食総研・上席研究員の有木真理さんはこう分析する。

「飲食店だけではブランディングを図りにくくなっています。1年間に30%以上が閉店する業界で、他店との差別化が必要になっています。このため、今後も複合型飲食店は増えていくのではないでしょうか」

 最近は顧客の好みが細分化されてきているという。顧客を絞り込んで、来店の頻度を高めてもらうことで滞在時間も長くなり、店舗当たりの消費額も増えていくと、有木さんは指摘する。

 ホットペッパーグルメ外食総研のインターネット調査によると、複合型飲食店に行ったことがある人は67%に達した。行く理由としては「効率的に時間を使える」45.2%、「長居できる」41.1%、「暇つぶし」33.9%などとなっている。

(本誌・浅井秀樹)

※週刊朝日オンライン限定記事