最新ソロアルバム『てんとてん』(エイベックス)を発表した持田香織さん(提供)
最新ソロアルバム『てんとてん』(エイベックス)を発表した持田香織さん(提供)
現在「持田香織10周年記念コンサートツアー2019『てんとてん』」で全国ツアー中。4月14日福岡イムズホール、4月20日ヒューリックホール東京。https://avex.jp/elt/
現在「持田香織10周年記念コンサートツアー2019『てんとてん』」で全国ツアー中。4月14日福岡イムズホール、4月20日ヒューリックホール東京。https://avex.jp/elt/

 持田香織のソロデビュー10周年記念ミニアルバム『てんとてん』は、今の生身の持田がそのまま音楽になった作品だ。ELT(Every Little Thing)のライヴでハイテンションで歌い客席を煽る姿からはイメージしづらい、少女の心を持ち続ける持田の音楽を楽しめる。

【持田香織『てんとてん』のジャケット写真はこちら】

「今作は4枚目のソロアルバムです。7年前に3枚目をリリースしてからしばらくは、ELTをがっつりやっていました。ELTの20周年ツアーを終え、その間に結婚もしたので、今度は自分のペースで歌いたいと思ったんです。ELTのライヴは意識的に自分のギアを上げなくてはやれません。ファンの皆さんは新しい曲だけではなく、五十嵐さん(五十嵐充)が在籍していた、私が20代だった時期のヒット曲も聴きたいですよね。そういう思いにはお応えしたい。でも、ELTとは別に自然体の音楽が私には必要だな、と。それが今回のソロ活動につながっています。ギターの一朗さん(伊藤一朗)も、ELTだけでなく、テレビのバラエティ番組に出演するようになっていますし」

 ソロデビュー10年も迎え、「てんとてん」をレコーディングすることになった。

「2018年に鶯谷の東京キネマ倶楽部という雰囲気のある小さなホールが確保できて歌ったとき、ソロ10周年ですね、と教えられていたんですよ。私自身はすっかり忘れていて、10周年だったらアルバムをやろう、と思いつきました」

 アルバムは全5曲。うち3曲の歌詞を持田自身が書いている。曲は3人組の音楽ユニット、LITTLE CREATURESの鈴木正人が書いた。

「演奏もLITTLE CREATURESお願いしました。よくライヴも観させていただいている大好きなバンドです。せーの! でライヴみたいに演奏も歌も一緒にやった曲もあり、とても楽しいレコーディングでした。メンバーに背中をそっと押してもらって声を出している気持ちよさがありました」

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神舘和典

神舘和典

1962年東京生まれ。音楽ライター。ジャズ、ロック、Jポップからクラシックまでクラシックまで膨大な数のアーティストをインタビューしてきた。『新書で入門ジャズの鉄板50枚+α』『音楽ライターが、書けなかった話』(以上新潮新書)『25人の偉大なるジャズメンが語る名盤・名言・名演奏』(幻冬舎新書)など著書多数。「文春トークライヴ」(文藝春秋)をはじめ音楽イベントのMCも行う。

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