細野晴臣のデビュー作が46年ぶりにレストア! これは“新作”だ! (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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細野晴臣のデビュー作が46年ぶりにレストア! これは“新作”だ!

連載「知新音故」

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小倉エージ週刊朝日#小倉エージ#知新音故
細野晴臣は71歳。エイプリル・フール、はっぴいえんどを経て、最初のソロ・アルバムを出したのは1973年だった

細野晴臣は71歳。エイプリル・フール、はっぴいえんどを経て、最初のソロ・アルバムを出したのは1973年だった

『HOCHONO HOUSE』(ビクター VICL―65086)は11曲入り。アナログ盤も同時発売

『HOCHONO HOUSE』(ビクター VICL―65086)は11曲入り。アナログ盤も同時発売

 細野晴臣のソロ・デビュー・アルバム『HOSONO HOUSE』(1973年)は、日本のロック/ポップス史に残る傑作として評価が高い。

【『HOSONO HOUSE』セルフ・リメイク『HOCHONO HOUSE(ほちょの はうす)』ジャケットはこちら】

 ジェームス・テイラーの音楽との出会いに“歌声”を見つけ、ザ・バンドに傾倒していた細野は、ジェームスの『ワン・マン・ドッグ』、ザ・バンドの『ザ・バンド』のライナーに掲載された写真同様、当時住んでいた埼玉県狭山市の米軍住宅で同作を収録した。日本で“宅録”の先駆けとなったアルバムだ。

 細野の弾き語りに加え、後にキャラメル・ママとして活動を共にする鈴木茂(ギター)、林立夫(ドラムス)、松任谷正隆(キーボード)がバックを務めていた。

 細野の自伝的インタビュー本によれば、当時、ザ・バンドの『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』、はっぴいえんどのアルバム収録時に出会ったヴァン・ダイク・パークス、リトル・フィート、それに“狭山の生活、16ビートのリズム&ブルース”が頭の中でひしめいていたという。

 同アルバムは、カントリー・ロック、ソウル、カリプソなど多岐にわたる音楽性、斬新なサウンド、ポップなメロディー、ユーモアに富んだ歌詞を併せ持つ名曲ぞろいだった。とはいえ、発表当時に同作を支持したのは、新しい日本のロック/ポップスに関心を持つファンに限られていた。それが、年月を経るごとに傑作としての評価が高まり、最近は若いミュージシャンの間でも話題にされるようになった。

 そんな『HOSONO HOUSE』をこのほどセルフ・リメイク。そのタイトルは『HOCHONO HOUSE(ほちょの はうす)』。

 2013年のアルバム『Heavenly Music』の発表時にインタビューした際、同アルバムにザ・バンドのカヴァー曲を収録したところ、『HOSONO HOUSE』を思い出したという。当時、発表からちょうど40周年だったこともあり、“丸ごと完全にカヴァーしたらどうなんのかなって。歌も演奏も力量が伴わなくて、あの頃やりきれなかったこともある。60代になった今ならどうなるんだろう”と語っていた。


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