元乃木坂46の斎藤ちはるが、4月からテレビ朝日のアナウンサーとして入社が決定しており、同月から同局の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」の2代目アシスタントとして出演するという。
アイドル出身のアナウンサーは、乃木坂46では市來玲奈(日本テレビ)、元モーニング娘。の紺野あさ美(元テレ東)、元SKE48の柴田阿弥(フリー)などがいる。
アイドルがアナウンサーに転身する理由について、芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。
「アイドルとしてこの先やっていくのが難しいと感じ、安定志向になっている人が増えています。アイドルから歌手や女優を目指す人が多かったですが、一つの選択肢として女子アナを選ぶ流れが出始めています。高学歴のアイドルも増えてきており、この先、最初から女子アナになりたくて、アイドルをやり始める人も出てくるでしょう」
こうした流れは、テレビ局側にとっては、願ってもないチャンスだ。
「テレビ局も、人を育てるのが苦しい状況なので、即戦力のアナウンサーを求めるのが大前提。大学を卒業して普通に就職する人より、キャリアや知名度があるほうが話題性もあるし、局側にとっては使いやすい。斎藤が4月に入社してすぐに羽鳥慎一の番組のアシスタントになったのも、即戦力として期待できるという判断でしょう」(三杉氏)
斎藤のテレビ朝日入社で、キー局のアナウンサーは、乃木坂46では市來玲奈に続いて2人目。なぜ、乃木坂が重宝されるのか。三杉氏はこう語る。
「乃木坂は、女性受けが良い。男性ファンももちろん多いけれど、乃木坂の写真数があれだけ売れるのも、女性ファンが多いから。アイドルの中では、清楚な、純アイドルのイメージが世間にはある。もちろん、アナウンサーには、女性受けはなくてはならない要素です。また、乃木坂は、ソニーミュージック所属で、ソニーは昔からトップアイドルを抱えてきて安心感もある」
一方、テレビ局の就職人気は近年、落ちているという。時代が変わったとはいえ、今でも、テレビ局での労働環境は厳しい。朝早くから夜遅くまで働き、給料は安定しているものの、かつての高給には程遠い。近頃は、プライベートを大切にしたいという理由からフリーに転身する女子アナも増えている。